20人が本棚に入れています
本棚に追加
「いいや、絶対に出て行って…会うんだ。たった一人の大切な奴なんだ。」
ウル「お兄さんは良いね…大切な人が居て…」
「お前は兄弟とか居ないのか?」
ウル「居たよ。でも皆、僕を置いてどこかに行っちゃった…」
「置いてかれたのか?」
ウル「わからない…」
あ~…泣き出した…。悪い事聞いちまったな…
「ほら、泣くなよ。男の子だろ。」
涙を舐め取ってやる。しょっぱい…
ウル「…ねえ、兄ちゃんって呼んで良い?」
「…仕方ないな。」
あ~…俺らしくねぇ…
でも…ま、良いか。
に、してもだな……暇なんだな、これが。
誰も来ねえからな…来たら来たで困るが。
最初のコメントを投稿しよう!