―喰らう者の話し―

9/18
前へ
/88ページ
次へ
ニヤニヤと笑う人間共…俺は初めて憎悪を感じた。 俺達をこんな目に合わせる人間共は、全て死んでしまえば良い……そんな考えが浮かんだ。 たかが麻酔弾だろ?と言われれば確かにそうだ。だが、無抵抗の子供を狙うのはおかしいだろ?!少しウルを見ると、ウルの目に涙が見えた。 ウル「兄ちゃん……」 「怖がらなくて良い…兄ちゃんは、死ぬわけじゃ無いからな…。」 安心させようと思い微笑んでやる。しかし、ウルが安心したか分からないまま俺は麻酔のせいで眠りについた。
/88ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加