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ウル「僕は……」
背中に乗りっぱなしのウルは考えだす。
そんなに難しい事では無い気がするんだが……
ウル「兄ちゃんに付いてく」
「……そうか。」
付いてく…か。街に行くのはやめておく事にしよう。喰らう者の対処もできてないし……
もし街中で喰らう者が出て来たら…困る。
まあ、どこに居ても同じだろうがな。
ウル「兄ちゃんはどうするの?」
「森へ行く。……お前、狩りは出来るか?」
多分出来ないだろうが聞いてみる。
ウル「狩りは…した事無いよ…」
「しょんぼりするなよ。……まあ、とりあえず森に行くぞ。」
そう言って俺は走り出す。日の光が少し痛く感じたのは…気のせいだと思いたい。
森で暮らし始めて二年、俺はウルに狩りの仕方を教えて、二人でのんびりと暮らしていた。
その二年間、喰らう者は出て来なかった。
何故かは分からない。
しかし…ある日の事だった…
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