―迫る決断の時、訪れる崩壊―

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しまった! キリクの事を忘れていた。急いでキリクを瓦礫から引っ張りだそうとしたが…引っ掛かって抜けない。 そうこうしてる内に、詠唱が終わりを告げる。 イーター「闇の王の力、ここにその猛威を振るいて彼の者を滅せよ……『ヘル・ジャッジメント』!」 発動してしまったからには仕方ない、一か八かだ!!人に戻り、素早く魔法を唱える。 オウガ「『ホーリー・シールド』!!」 黒い波が僕らを目掛けて迫ってくる。 上級光魔法、ホーリー・シールド…一か八かで詠唱抜きで唱えた。まだ、使った事が無いから…心配だ。 そして、あっという間に波は僕らを飲み込んだ。 …どうやら、ホーリー・シールドは発動したみたいだ。光が僕らを包んで、波から守ってくれた。 キリク「…あれ?オウガ…?」 オウガ「起きるの遅い!」 キリク「ドラゴンは?!」 キリクが聞いたところで、ホーリー・シールドの効果が切れて光が霧散する。
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