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―ズズ…ン…
イーターが倒れた衝撃が、古城に響く。呆気ない…呆気なく、終わった。
キリク「やったな!」
オウガ「終わった…んだね……」
これで、人が消える…いや、喰われる事は無くなった。けど……何だろうか、この喪失感は……
キリク「お、おい…何泣いてんだよ……っ?!」
と…大問題が発生した。
城が、崩れ出した。
キリク「…おい!早く逃げようぜ!?」
オウガ「う…うん…」
僕の腕を引っ張るキリク。が、崩れていた出口にさらに瓦礫が落ち、完全に出られなくなってしまった。
キリク「嘘だろ?!」
キリクの叫びが反響する。
不幸はまだ続く、倒したはずのイーターの屍が…動いた…。
キリク「死んだはずじゃ…?!」
オウガ「?!」
動いたのが確認出来た数秒後、僕達の身体が何かにガッシリと掴まれていた…何か…ではなく、ドラゴンに……
あっという間に…僕達は外に…いや、空にいた。
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