―凍える風、雪原の主フロストドラゴン―

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~雪原~ オウガ「やっぱりフロストドラゴンか…」 雪原は猛吹雪だった。原因はフロストドラゴンだ。しかし… キリク「お、お前も休暇だったのか。」 一匹ではこんな吹雪にはならない。つい、キリクに聞く。 オウガ「あ、キリク…この吹雪フロストドラゴンのせいだよね?」 キリク「だろうな。」 そっけなく、キリクが返答を返した。 オウガ「…じゃ、僕は捜しに行くよ。」 僕は捜すために走り出す。 キリクは、何かを探していた。 あっという間にキリクが見えなくなる。 吹雪が、走って行く度に強くなる。 近くにフロストドラゴンが居る。 『グルルル…』 斜め右前から唸り声が聞こえた。 ハッとして、そちらを見ると、フロストドラゴンの綺麗な透明に近い水色の巨体が見えた。 やはり、単体ではなく3匹居た。 フロストドラゴンが群れる事は無いはずなのにな…と思いつつ、1番近いフロストドラゴンをファイアーの呪文で攻撃する。 『ギャウオォオォ!』 怒りの叫びが響く。驚く事に別の離れた場所でもフロストドラゴンの怒りの叫びが上がった。
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