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トライドSide
ジリジリと肌を焼かれるような痛みに、俺は目が覚めた。
トライド「…カーテン閉めてくれ……」
日光が大好きなオウガには悪いが…カーテンを閉めるように頼む。
すると、カーテンを閉めながらオウガは聞いてきた。
オウガ「どうして?」
トライド「長く日に当たると、火傷するから…」
オウガ「……分かった。」
あまり良くない事を聞いてしまったと言うようにオウガがしょんぼりした。
トライド「そんなしょんぼりするなって。お前は悪い事なんてしてないんだからよ。」
俺はそう言って、オウガの頭を撫でた。
久しぶりだから、もっと話していたかった。
が、
『緊急連絡!緊急連絡!!雪原にモンスターを確認、この街に向かっている模様。休暇中の方々は至急、雪原に向かってください!繰り返します、休憩中の方々は……』
自警団の緊急連絡が入った。
オウガ「ゴメン、僕、行かなくちゃ。休憩中の人以外、今行ける人が居ないから……」
トライド「分かった。気をつけてな。」
ぽんぽん、とオウガの頭を軽く叩き、笑いながら言った。
オウガ「じゃ、また後で!」
オウガは、元気よく雪原に向かった。
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