―凍える風、雪原の主フロストドラゴン―

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雪原に着いた時、俺はすぐにオウガの匂いをたどった。 しかし、狼だとどうにも進みにくい… だから俺はドラゴンになって歩いて行った。 しばらく歩いて行くと、二匹のフロストドラゴンの屍があった。 焦げている所を見ると、恐らく、オウガがやったのだろう。 『グルルルル…貴様、何の用があってここに来た……』 不意に声が聞こえたのでそちらを見ると、長命竜のフロストドラゴンが居た。 トライド「弟の様子を見に来た。それだけだ。」 『…弟?私の孫を殺した奴か?貴様はそいつと似た匂いがするが……』 トライド「ああ、多分そうだな。」 『許さん…許さんぞ……』 急に殺気立つ長命竜。孫を殺した…だっけか。 トライド「待てよ、俺は何もしてないぞ…少し話しを…」 『するわけないだろう!覚悟しろ!!』 トライド「無駄な争いはしたくないんだがな……」 飛び掛かってきた長命竜を尻尾で打ち据える。
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