―凍える風、雪原の主フロストドラゴン―

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『ギャウッ!』 トライド「一つ聞く。お前達は何の為にこの先の街に向かっていた?」 長命竜が立てなくなった所で聞く。 『住家を追われていた…だから……』 トライド「別の場所へ移動しようと思っていた?」 『そうだ。我らフロストドラゴンは、ここの主だったが…ある一匹のドラゴンにより、ここから出なければいけなくなったのだ……』 トライド「ならば街じゃなくても良いだろう?」 『少しでも…ここに近い場所に住みたかったんだ……』 トライド「ある一匹のドラゴンってのは?お前達じゃ勝てないのか?」 『貴様と同じ皇帝竜さ…私も含め長命の仲間達と立ち向かったが……駄目だった……』 トライド「…そうか。なら、俺がそのドラゴンを倒してやるよ。それなら良いだろ?」 『…ほんとに、倒してくれるのか?』 トライド「ああ、つか…孫を殺しちまって悪かったな……」 『いや…これも自然の摂理、仕方が無い事。貴様の弟とやらはあっちに逃げて行った。早く行った方が良い…』 トライド「そうか。じゃ俺は行くな。絶対倒してやるから!」 俺はそう言って、一気に飛んで行った。
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