―凍える風、雪原の主フロストドラゴン―

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オウガ「兄さん、なんで此処に?!」 俺が来るとは思っていなかったようで、オウガは驚きを隠せないようだ。人型に戻って聞いてきた。 トライド「嫌な予感がしたから来た。」 『グルルル…』(ありえない……) トライド「お前ら、あるドラゴンのせいで此処からでていく羽目になったんだろ?」 『グルルゥ…』(何故、それを?) トライド「ここに来る途中で会った長命竜のフロストドラゴンから聞いた。そして、俺はそいつとある約束をした。」 オウガ「兄さん?誰と話してるの?」 トライド「え?あいつらに言ってるんだ。…その皇帝竜を倒してやるってな。だから、雪原に散らばって居るお前らの仲間に移動は中止と伝えてくれ。ついでだから全員集めてくれないか?」 『グルルルル…』(本当か?本当に倒してくれるのか?) トライド「もちろんだ。だから、な?」 『グオォオォォン!!』(仲間達よ!移動は中止だ!移動は中止だ!!!雪山の麓の絶壁に集合しろ!!) リーダーと思われるまだ若いフロストドラゴンが吠えた。
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