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「こんなことあってよろしいのでしょうか?
せっかく過去の偉人が残してくれた遺産を失っていいものなのでしょうか?
いいえ、失ってはいいはずがありません。
私たちは過去の偉人がせっかく残してくれた人類の遺産を守らなければならないのです。
しかし我々はどうすれば守れるのか? どうすれば失わずにすむのか? その答えに行き着くことができませんでした。
でも、先日ついにその答えを導き出すことに成功したのです。
それは、ごく自然なものでした。
優秀な人間がいないならそれを作り出せばいい。
そうクローン技術です。
人類が人工的な動物個体のクローンをウニの胚分割により1891年に初めて作成に成功し、それから発達してきた技術。
その技術の向上はとどまることを知らずカエル、羊、牛様々なクローン動物の作成に成功することができました。
しかし、人間――それだけは各国の法律でも固く禁止され、作成することはタブーとされてきました。
だがしかし、この前の各国首脳会議で文明の消失について議題にのぼったときに我が国日本は各国に非難されることを承知で、この案を提案してみたのです。
すると、どうでしょう。
今まで非難されていたクローン人間作成にみんな賛成するじゃないですか。」
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