人類ドッペル化計画

「まずこの企画の説明にあたる前に皆さんはドッペルゲンガーというものをご存知うだろうか？

ドッペルゲンガー――それは自分自身と全く同じ姿をしており、それを見たら死んでしまうという言い伝えのある霊もとい人間です。

ちなみにこのドッペルゲンガーはかの有名なアメリカ１６第大統領リンカーンも死ぬ少し間際に見たとも言われています。

ではこのドッペルゲンガーが【人類ドッペル化計画】とどう関係があるのか説明しましょう。

もうすぐ、あなたたちの目の前にもあなたのドッペルゲンガー――乃ちクローン人間が現れます。

そして、そのクローン人間は自分の元となった者を殺し、あたかも元からその人間であったかのように生活します。

つまり、あなたたちは自分自身に殺されてもらうのです。

しかし、私たち政府の人間も鬼ではありません。

あなたたちには一つだけ生存の道を残しました。

それはあなたたちが自分自身のドッペルゲンガーを殺すという道です。

殺される前にね

と言っても簡単なことではないでしょう。あなたたちのクローンは遺伝子操作によって、全てにおいてあなたたちの能力を少し上回っております。

ＩＱや運動神経はもちろん視力や聴力全てにおいてです。」