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恐怖で目をつぶる。
しかし、入ってきただけで襲いかかる気配がない。
恐る恐る俊介が目を開けるとそこにいたのは傷だらけになったこのクラスの委員長だった。
しかしこのクラスにも、もとから全く同じ姿をした委員長がいる。
普通に考えたらあとから入ってきた方がクローンなのだろうが、すでにボロボロ。
仮にもうちのクラスの委員長は大胆すぎるという欠点的な特徴はあるものの頭は偉いのでボロボロになっている状態でワザワザやってくるとは思えない。
予想外の事に、俊介はただ呆然と口を広げる。
ボロボロになった委員長は口を開いた。
「聴いてくれ。さっき会見が始まる前にトイレに行ったら俺にそっくりなやつに急に襲われて、閉じ込められたんだ。
誰か何か知ってないか?」
ボロボロの委員長がそう言うが、クラスの皆は困惑しており、何も言わない。
だが、それもつかの間、彼の近くに立っていた女の子が驚き固まっている委員長を指差した。
「あそこに君と同じ姿の人がいるけど……」
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