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でも足の筋力は腕の3倍あるとも言うし、相手は女
筋力だけで言えば、こっちに分があるはず。
事実、強がっているものの向こうは腕が下がって来ているのだ。
それに今までの攻撃は布石の意味合いも込めている。
今の状態、しかも攻撃してこないと思ってしまってる時に投げたナイフをかわすことが出来るかな?
クローンは話を一旦中断させるとまた襲いかかるふりをして、右手にもつナイフを投げた。
茜は突然のことに反応しきれず、ナイフが右足に刺さる。
「っ……」
白い足から流れ落ちる赤い液体
さっきまで互角とも言えたこの戦いの流れは一気にクローンの方へと傾いた。
クローンはこことぞばかりに茜に攻撃を仕掛ける。
まずは動きが鈍くなったことをいいことに茜が薙ぎ払ったパイプ棒を下にくぐって避けるとナイフで左足を斬る。
「きゃあっ!!!!」
さっきは必死に声を抑えたようだが、今度はそうは行かず、茜は痛みのあまり悲鳴を上げる。
両足をナイフによって傷つけけられた茜の足はもう自分のよりも動かないはず
クローンはとどめをさすようにナイフを振り上げた。
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