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クローンの攻撃は止まらない。 「次は右」 「次は左に」 普通次攻撃する場所が分かるなら、有利に事を運べるものなのだが、何故か後手、後手に回ってしまう。 そしてついにその時は訪れた。 最初、空のクローンが自分自身の行動を口に出してたのだが、茜のクローンも「右から蹴る」と言い出したのだ。 茜はこれを反射的な行動でかわしてしまう。 なら後はもう空のクローンの餌食だ。 避けた先に向かって、クローンはナイフを突き刺す。 ブスッ…… それは茜を庇おうとした空の脇腹を貫いた。 「そっ……空……」 一体何が起きたのか判断できない茜は空に泣きながら、すがりつく。 空の腹からは血が溢れ、この戦い初めての致命傷という名の傷を負った。 茜はすぐに気を取り直し、服を破いて止血を行う。 しかし、クローンがその隙を狙わない訳がなかった。 「これで終わりだー」 さらにもう一本のナイフで茜にもとどめをさそうとする。 それでも茜は空の治療をやめない。 とうとう茜にもそれが刺さりそうになった時、金属のはじける音が鳴った。 「ごめん。大丈夫?」 真優の登場だ。
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