開始(開死)

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ボロボロの委員長は指差した方を見たとたん叫びだした。 「おまえは誰だ!! なんで俺と同じ格好してんだよ」 そう言いながら1歩1歩近づいていく。 その距離があと3メートルくらいになったとき、もとからこのクラスにいた委員長は我にかえったように口を開き怒鳴り散らす。 「おまえが俺のクローンだな! 俺を殺しに来たのか!?」 「はぁっ……クローンってなんだ? っていうか殺そうとしたんそっちだろ。 いきなりトイレで襲い掛かってきやがって!」 2人の距離が約1メートルにまで縮まる。 もういつ殴り合いになってもおかしくなさそうだ。 自分としては仲間を助けてやりたいが、正直どちらがどっちか分からない。 間違いなく、どちらかがクローンなのだろうが、外見は全く一緒で区別がつかない。 俊介はやっぱり後から入ってきた方がクローンなのかと考えているといつの間にか元気になった空が2人の間に入った。 「正直、今の俺達にはどっちが本物か区別がつかない。 だから今から俺らが適当に質問するから答えてくれ」
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