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俊介はそれを読み終わると、信じられない思いにかられとかていた。 長谷部を刺した女子高生のクローン これは間違いなく真優の事だ。 自分達はその現場に居合わせていて、その光景は今でも目に焼き付いている。 ただそれ以上に信じられないことがある。 長谷部を見捨てたというこの医師――進藤孝次 自分の記憶が正しければこれは…… 「なぁ、空のクローン。空の父親の名前何だったっけ?」 空の父親は確か医者 空が一軒家に住めるのは言うのは父親がかなり稼いでるからだ。 ただその分、病院にいる時間が長く、幼い時から家族で過ごす時間が少なく空が嫌悪感を持っていたことは覚えている。 そして空の名字は進藤 嫌な予感しかしない。 空のクローンはこの問いに対して首をちょこっと縦に振った。 「あぁ……おまえの予想通り俺の父親の名前は進藤孝次――この記事の男だ。父さんは国会議事堂の地下牢に連れていかれた」 「国会議事堂の地下牢!?」 そんな物があったなんて聞いたこともない。 と言うより警察に逮捕されたら普通、拘置所に連れていかれるんじゃないのか?
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