開始(開死)

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「分かった。 だが最期にもう一つだけ質問に答えてくれ。 今度は2人同時に質問するから分かったら即答えてくれ」 空がそう言うとボロボロの方は渋々と言った感じで頷いた。 それを見た元からいた巧も素直に頷く。 「じゃあ、質問するぞ。 巧がやってる部活は?」 「バトミントン」  「バトミントン」 空が質問すると一瞬早く、元からいた巧が答え、遅れてボロボロの巧が答えた。 しかしその差はものすごく僅差で、ボロボロの巧が元からいた巧が言ったのを、聴いてそのまま言ったとは思えない。 つまり、空の最期の質問は意味がないように感じられた。 しかし、その時 「多分だけど、どっちが本物か分かった」 そう空が呟いたのが聴こえた。 一瞬幻聴かと疑うが、周りの皆も驚いた顔をしている。 あれだけの質問で分かったのか? 疑いと驚きの表情を俊介は空に向けるが、その顔はまだ完璧にそうだと決めかねている感じでもあった。 「ちょっとお前たちはここにいてな」 空はそう巧たちに言うとクラスの皆を呼び、教室の端に集まった。
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