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「えぇっと……まず始めに俺の予想なんだけど、ボロボロになっている方が本物だと思うんだけど……皆どう思う?」
空はクラスの皆が集まったのを確認すると、自分の予想を告げた。
「え~、私は明らかに元からいた方が本物だと思ったんだけど……」
「俺も」
「私も」
しかし、真優が違うんじゃないかと否定すると、それを筆頭に他の人も真優と同じ意見だと告げる。
だが、そんな中
「私は空とか言う奴が言った通りだと思うよ」
空の意見に賛成する者が現れた。
と同時に皆の視線がその者に集まる。
賛成したのは新原茜
何度か警察にお世話になっているこの進学校と呼ばれる学校では珍しい不良
顔は良いのだが、そういったところから誰も自分から彼女に話しかけようとはせず、クラスで見かけてもいつも一人でいる女の子。
事実、今日の今まで俊介は彼女が自分から話す所を見たことがなかった。
「へぇー、俺と同じ意見か。理由も俺と同じか?」
空は茜を興味深そうに話し掛けた。
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