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「いったい、何なんだよ？そのおかしなとこって」
すぐに答えると思っていた俊介
しかし、いつまで待っても続きを言う様子がない。
俊介は語調がつい強くなってしまうのを気にせず、空に問いかけた。
そんな様子を見て空は首を傾げる。
「あれ？ お前気づいてなかったのか？お前も奇妙だと言ってたから、てっきり気づいてるかと……」
「俺がおかしいなと思ったのはあくまで単純な検査しかしなかったっていうところだけ。
他に奇妙なとこは思いつかない」
俊介への返事に空は「そうか」とだけ答え、口を再び開いた。
「奇妙な点ていうのは対象年齢だ。
普通病気にかかりやすいのは子どもや年寄り。
しかし、前の健康診断の対象はそれらを除いた全ての人だ。これは奇妙じゃないか？
全国民対象に行うなら、この年代だけが対象になるのおかしいだろ。体に害を及ぼす検査でもないのにさー」
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