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言われて初めて気づいたが確かにその通りかもしれない。
普通、全国民が何かの病気に人がかかった可能性があり、それを検査するなら先に免疫力の低い子どもや老人から検査すべきだ。
けど今回の対象はその2つのパターンが両方ともはずれてる。確かになにかあるのかもしれない。
いや、絶対に何かある。
『俊介はもう今日何があるんだ?』と言う疑問を忘れ、その不審な点を考えるのに没頭し始めた。
しかし、その思考はすぐに止められた。
チャイムが鳴り先生が入ってきたのだ。
俊介と真優を含む自分の席を立っている人たちが急いで自分の席に着く。
先生はみんなが席に座ったのを確認すると、にこやかに口を開いた。
「今日みんな知ってると思うけど、政府から12時に重大な発表があるみたいです。なので、今日は時間割が少しずれています。
だから、みんな今日は時間に気をつけて行動してね」
いつものように先生は必要な連絡事項を伝え、教室を出ようとする。
その時あることに気がついた。
空が手を挙げている。
何かあるなら、手を挙げずにそのまま聞けばいいのにわざわざ手を挙げているところに俊介は何か違和感を感じた。
普段おちゃらけている空には有り得ないような行為だ。
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