三年後-其の弐

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ちなみに氏真は軍師の立場もあるので、駿河遠江国を治めてはいるが、基本的には自分の領地にはおらずに俺の傍らにいてもらっている。 なので俺とは毎日のように顔を合わせており、それで俺のあしらいが上手くなったのであろう。 そして話の最後を纏めようと、一番年下で俺の側近とも言うべきあ奴、三河の徳川家康より貰い受け、戦場では一歩も引かずに槍を振い、戦時平時ともに俺の傍らに控える本多平八郎忠勝が説教をかましてくる。 平八郎「本当に殿はいつまで経っても…嘆かわしいことであります。」 このように藤堂家の譜代とも言える三浦義平、今川氏真、多羅尾紀之介、下間頼次や側近の本多平八郎忠勝が煩く喋っていると、他の者らも加わってきた。
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