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「平八郎は、我が兵らに、敵将松永弾正は死んだということを知らせて参れ。そして、敵兵に投降を促すよう伝えて参れ。」
平八郎「畏まりました。」
(松永らの死を確認できたら…いや、できなくてもかまわない…兎に角一度、多聞山城に戻ろう。そこで京で何が起こったかを調べなければ…。)
俺は、権左と平八郎、そして各将からの報告を信貴山城本丸付近の庭に陣幕を張り、そこで待った。
落城前後の城というのは、何が起きるか分からない。
通常なら、大将自らが城に乗り込むのは、完全に安全と分かってからである。
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