【下ノ巻】脱山川流戦国群雄記

早川からの使い

義平「はっきり申してくれ。」

氏真「どうやら、上杉家から独立、もしくは我が藤堂家に付くことを躊躇う理由が、義平殿にあるようなのじゃ。」

義平「それはワシが三浦家の出てあるからか？」

氏真「左様。北条家の者らは、もし藤堂家に従属してしまうと、相模を取り上げられてしまうのではないかと…。」

義平「ﾌﾝ…。北条の小さきことよ。」

この義平の言葉で、北条家の出である早川は俯いてしまった。