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…………………………
一通り説明を終えると、唯が勢いよく抱き着いてきた
トモカ「なっ…何するの!?」
フラつく体を足に力を入れてなんとか支える
ユイ「頑張った。友香は本当に頑張ったんだね」
道端で抱き着いてくる親友を見て、軽くため息をつく
トモカ「今更何言ってるの;もう過去の話でしょ?」
そう……。
私にとって先輩はもう【過去】になってしまったんだ
ダイスケ「友香ちゃんと…唯ちゃん?」
久しぶりに聞く声に一瞬で全身に力が入った
まさか……
ユイ「…大輔先輩!?」
何も言わない私に代わって唯が反応する
久しぶりに会った先輩はスーツ姿だった
見た目は大人っぽくなっているのに、優しい雰囲気は昔と全く変わらない
ユイ「スーツ姿がお似合いですね///」
唯が褒めると先輩は「そう?」と言って笑った
昔を振り返っていたからかもしれない
私の心境は穏やかではなかった
トモカ「毎日こんなに遅いんですか?」
日が暮れてから随分と経つ
ダイスケ「中間テストの採点に時間がかかったから」
そっか…
先輩は夢だった高校の先生になったんだ
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