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ダイスケ「友香ちゃん」
歩きだそうとした所を後ろから呼び止められた
ダイスケ「あの日、俺にした質問を友香ちゃんにしても良いかな?」
【幸せですか?】
耳元で今より少しだけ幼い自分が囁いたような気がした
トモカ「幸せですよ」
笑って見せると、先輩も嬉しそうに笑ってくれた
そんな私たちを見て唯と少女は不思議そうにキョトンとしている
先輩に逢えて私は幸せでした
それがたとえ最初から叶う事のない恋だったとしても
私は先輩を好きになって良かったと心から思える
ドキドキした気持ちより、苦しんだ事の方が多かったかもしれない
だけど、やっぱり私も先輩みたいに誰かを本気で好きになりたいと思った
また苦しむかもしれないけど、誰かを好きになりたい
振り向くと、先輩と少女が仲良く会話しているのが見えた
さよなら
大好きだった先輩
歩き慣れた住宅街
見た目は全然変わってしまったし、向かっている方向は真逆だけど…
真っ直ぐ前を向いて歩きだした
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