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『しょ~お~!!!!』
聞き慣れたうるさい声と下っ腹の痛みで目を覚ます
絵に描いたような最悪の朝を迎えた
『よ!今日から帰省だろ?』
人が寝ているベッドに乗り込み顔を覗き込むのは同じ部屋の蓮
蓮とは中学・高校と寮で同じ部屋だった
付属の大学に進学した俺達は、今でも相変わらず同じ部屋で生活を共にしている
ショウ「ん…そうだけど、何で蓮のテンションが高い訳?」
俺のテンションが高いならまだ分かる
何故、関係のない蓮の機嫌が異常に高いのか分からない
ショウ「言っとくけど、彼女連れ込んだら二度と部屋に入れないから」
以前蓮が勝手に彼女を連れ込み、たまたま鉢合わせしてしまった事がある
…あれは最悪だった
レン「はぁ?何言ってんだよ」
眠気を覚ますためにベッドの上で伸びをする俺を立ち上がった蓮が見下ろした
レン「今日は帰省の日!俺を唯さんに会わせてくれるって約束しただろ♪」
両手を腰に当てて胸を張る蓮を慌てて見上げる
眠気が一気に覚めた
…様な気がしたけど、多分これは悪い夢だ
再び布団に潜り、今度こそ爽やかな目覚めを迎えようとしたが蓮に止められた
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