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ショウ「母さんに聞いてもらいな」
『翔とお母さんは違うじゃん』
ショウ「え~?唯、そんなに俺に会いたいの?そりゃあ俺だって会いたいけどさ~」
からかう様な口調で話す
『そっ…そういう訳じゃなくて//もう知らない!!』
電話を切られてしまった
本当は俺だって会いたい
1番近くで唯を見ていたいし、ずっと側にいたい
だけど…
どんなに足掻いても俺達は姉弟だ
『仲良しだな!今の妹?』
突然声をかけられたため慌てて声のする方を見る
明るい色の髪の毛に人懐っこい笑顔の少年が立っていた
大きなバッグを抱え、日曜日なのに制服を着ている
『いつまでその体勢でいる訳?』
指を指されて気が付いた
唯に電話を切られてから、携帯は耳に当てたまま
ずっと流れていたと思われる電子音がやっと耳に届いた
『俺の質問聞いてた?』
ショウ「…妹じゃなくて、姉」
携帯を下ろす
そして、少し冷静になった俺は自分の過ちに気が付いた
『へ~!お姉ちゃんいるんだ♪』
余計な事を言ってしまった
そう思った時には遅かった
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