533人が本棚に入れています
本棚に追加
彼の名前は早川蓮
蓮は俺と同じサッカー部に所属していて、今年初めて同じクラスになったばかりだ
そのため、特別仲が良いという訳ではないが顔見知りだった
レン「でも凄いな!俺にも姉ちゃんいるけど、あんな風に電話しないぞ?」
ショウ「そう…」
あまりこの話題を長引かせたくない
そのため興味がなさそうに返事をする
レン「普通は電話とかしないだろ。しかも、あんなに楽しそうに」
ショウ「…普通って?」
軽く流せば良いじゃないか
なのに、蓮の言葉が頭から離れない
【普通】って何?
普通の姉弟は電話しない?
じゃあ俺は…
【普通】じゃない?
最初は、ほっとけなかったんだ
姉のくせに泣き虫で、何でも頼ってくる唯の事
誰よりも側にいた
親よりも友達よりも同じ時間を共有した
そんな中、抱いたのは『誰にも渡したくない』という感情だった
それは姉だからじゃなく、唯だから
俺は血の繋がった姉を愛してしまったんだ
だけど、これっておかしな事?
たまたま愛した女性が姉だっただけ
他の女の人なら誰でも良いのに…世の中には沢山女性がいるのに、どうして唯はだめなの?
俺は異常なのか?
.
最初のコメントを投稿しよう!