初恋

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……………………………… 卒業式の後、私は大輔先輩にメールを送った ずっと前から打っては消してを繰り返し、やっと作成したメール そのメールを送るのにも躊躇して数分かかってしまったため校内には、もう人が見当たらない もしかしたら、先輩も帰ってしまったかもしれない 悪いイメージばかりが膨らみ、断られるのを覚悟していたのだが、先輩は私の呼び出しに応じてくれた ………………………………… ダイスケ「待たせちゃってごめん;」 校庭の隅に座って待っていると、大輔先輩が小走りでやって来るのが見えた 声を聞いた瞬間、一気に鼓動が早くなる 緊張して体温が徐々に上がるのがわかった トモカ「い…いえ…大丈夫です」 落ち着かなくちゃ 分かってる… そんな事分かってるのに… 緊張と焦りで頭の中が真っ白になった そんな自分が情けなくてじんわりと涙が出る こんなに緊張して馬鹿みたい 先輩に「好き」って言えば良いだけなのに… たったその一言が言えれば良いのに、言葉が出てこない ダイスケ「…少し歩こうか」 やっと先輩の顔を見ると、いつもと変わらない笑顔で私を見つめていた その表情を見て、いくらか落ち着きを取り戻す 歩きだした先輩を追うために、震えていた足に力を込める 少しだけ緊張が和らいだおかげで、なんとか足が言うことを聞いてくれた
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