テルキとアヤカのこと 3 「素直」

2/5
前へ
/91ページ
次へ
彩夏は屋上で友達とお昼を食べていた。突然扉を開けた私に、みんなの視線が集中する。 「彩夏、ちょっといい?」 「あぁ、江里じゃん」 「あのさ、なんで別れちゃったの?」 「…あ、それ?もういいじゃん。過去の話なんだから」 「でも…」 「なんか飽きちゃった。あの人優しすぎない?」 「そう」 輝喜は彩夏がきっと大好きだったんだな。だからそんなに優しいんだよ。彩夏だから優しくするんだよ。わかってあげてよ。 かわいそうに…輝喜。私はテルの味方でいるよ。
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加