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慶長二十年(1615)夏、大坂夏の陣が勃発した。
薩摩の島津家久の下にも、幕府から参戦命令が届く。
家久「……よし、次こそは……」
家久は雪辱に燃えていた。
今度こそ大坂で戦果を挙げ、島津家久此処にありというのを世間に示さねばならない。
そして1615年4月8日。
幕府より島津家久へ、正式に出陣の下知が下った。
家久「前回と同じ轍は踏まん!!まずは九州中の港で、大船が入港出来る港を調査だ!!」
家臣「おおッ、今回は下調べも念入りですな!!」
家久「当たり前だ!!あと、連れていく兵士は精鋭中の精鋭にしろ!!」
家臣「ははッ!!」
家久(……今回は大丈夫だろう)
――同年5月5日。
薩摩国、鹿児島。
家久「……船の準備はどうだ?」
家臣「平戸の釜田浦で、大船の確保完了しました!!」
家久「よし。兵士はどうだ?」
家臣「精鋭部隊13800人、命令一下でスグに出陣出来ます!!」
家久「よくやった!!出陣だ!!!!」
そしてその数日後。
肥前国、平戸釜田浦。
家久「着いたぞ!!早速船に……」
家臣「殿!!ご友人の山口直友様より、お手紙が……」
家久「……ん、なになに……?
『5月9日に大坂落ちたよ(^O^)
せめて早く来て、家康様に挨拶でもした方が良いんじゃない?』
…………マジで?」
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