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家久「フォオオオオオ!!また遅刻したァァァ!!!!」
家臣「殿、どうしましょ……?」
家久「……取り敢えず、兵は鹿児島に帰れ!!俺は家康様に挨拶して来る!!」
その後、家久は昼夜ブッ続けで船を飛ばし、数日後には尼崎に上陸した。
家康がいるのは、伏見である。
家久「よし、伏見まで馬で飛ばすぞ!!馬持って来いィィィ!!」
家臣「……それが……」
家久「なんだ!?」
家臣「殿の船が急ぎすぎたせいで、馬を乗せた船がまだ着いてません……」
家久「……う、馬が無いなら徒歩で行けば良いじゃない!!オラァ!!走るぞテメェらァァァ!!!!」
徒歩で伏見へ向かった一行。
そして数日後、ついに伏見の徳川家康と面会を果たすことが出来たのだが……。
家久「……ハァ、ハァ、い、家康公……島津家久、ただいま参りました……ゼェゼェ」
家康「……まさかと思うけど、徒歩で来たの?」
家久「……え、ええ、途中で色々ありまして……ゲホッゴホッ!!」
家康「……馬あげるから……帰りはユックリと帰りなよ……?」
家久「…………グスッ」
家久は帰りに、家康の同情で馬を二頭貰ったそうである。
(完)
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