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ある時、黒田家臣達が集まって、雑談をしていた時の事。
家臣A「なぁなぁ、二人分の食事が一まとめになった弁当箱あんじゃん?
あれって使い辛くね?」
家臣B「確かに。アレは使いにくいわ」
……と、弁当箱の話をしていたところ、歴戦の勇者、益田与助が現れた。
与助は話を聞いていたが、『二人分の弁当箱は不便だ』というくだりまで聞くと、こうアドバイスをした。
与助「……ふんふん。確かにお前らの言う通り、普段は二人分の弁当箱は使いにくい。
だがな、アレは『せっちん』で使う時は便利なのだよ」
そう助言して与助は去って行ったのだが……。
家臣A「……今、益田様『せっちん』って言わなかった?」
家臣B「『せっちん』って、あの『雪隠』(トイレ)か!?
トイレで弁当喰うのあの人!?何か嫌じゃない!?!?」
皆で眉を顰めていたが、実はこの『せっちん』とは『船中』の事。
要するに『船の中では使い易いよね』と言いたかっただけだったとさ。
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