黒田官兵衛、やり込められる!!

2/3
前へ
/727ページ
次へ
黒田官兵衛はある時、家臣某を呼び付けた。 家臣「殿、何のご用で?」 官兵衛「おう、コレやるわ」 家臣にいきなり渡された物は、使い古されたボロい足袋であった。 家臣「……え、何ですかこの汚い……いや、ヴィンテージな足袋は?」 官兵衛「いや、俺もうそれ穿かないからさァ……」 家臣「でもコレ、相当ボロ(ry」 官兵衛「一度水で洗ってさ、干すんだよ」 家臣「……は?」 官兵衛「んで乾いたら、今度は酒に漬けて、そんで足に穿いて乾かすんだよ。 そうしたら、また穿けるようになるからさ」 家臣「……はぁ。じゃあまぁ、頂きますけど……」 だが、家臣が足袋を持って下がろうとすると……。 官兵衛「……五文寄越せ」 家臣「……何ですと?」 官兵衛「誰がタダでやるっつったよ。代金寄越せ、代金!!」 家臣「…………」 結局押し負けた家臣は、五文と引き換えにボロ足袋を貰ったのだった。
/727ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1281人が本棚に入れています
本棚に追加