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黒田官兵衛はある時、家臣某を呼び付けた。
家臣「殿、何のご用で?」
官兵衛「おう、コレやるわ」
家臣にいきなり渡された物は、使い古されたボロい足袋であった。
家臣「……え、何ですかこの汚い……いや、ヴィンテージな足袋は?」
官兵衛「いや、俺もうそれ穿かないからさァ……」
家臣「でもコレ、相当ボロ(ry」
官兵衛「一度水で洗ってさ、干すんだよ」
家臣「……は?」
官兵衛「んで乾いたら、今度は酒に漬けて、そんで足に穿いて乾かすんだよ。
そうしたら、また穿けるようになるからさ」
家臣「……はぁ。じゃあまぁ、頂きますけど……」
だが、家臣が足袋を持って下がろうとすると……。
官兵衛「……五文寄越せ」
家臣「……何ですと?」
官兵衛「誰がタダでやるっつったよ。代金寄越せ、代金!!」
家臣「…………」
結局押し負けた家臣は、五文と引き換えにボロ足袋を貰ったのだった。
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