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武田氏との戦で功名を挙げ、江戸幕府旗奉行などの要職を歴任した大久保彦左衛門。
『天下の御意見番』とも呼ばれた彼は、民衆からも人気のある誠実な人物なのだが……。
……クソ真面目ゆえ、非常に面倒臭い性格だった。
若い頃は戦で大暴れした彼も、江戸時代になり歳老いてきていた。
だが彼は平時において戦時を忘れず、常に長刀を帯びていた。
帯びていたのだが……。
彦左衛門「~~~♪」
(ガンッ!!)
同僚「……あいたッ!?!?」
彦左衛門「……おお、これはスマンのう、刀が当たってしもうたわ」
同僚「もう、彦左さんの刀は長過ぎなんですよ。短い物に変えたらどうです?」
彦左衛門「ほっほっほ。そうしようかのう……」
彦左衛門の刀は長過ぎたため、周りによくぶつけて迷惑を掛けていたそうな。
そして数日後。
再び江戸城に登城した彦左衛門、大人しく刀を短く……した訳が無かった。
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