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彦左衛門「~~~♪」
(ブンッ!!)
同僚「ギャアアアアア!?!?!?」
彦左衛門「おや、どうなさった?いきなり大声を出して……」
同僚「彦左さん!?何ですかその刀は!?」
彦左衛門「ん?これか?」
彦左衛門が帯びていた刀は、以前と変わらぬ長刀。
だがしかし、鞘の先の方が切り落とされ、刃が剥き出しの状態だった!!
それを腰に帯びて歩き回るものだから、危険極まりない。
同僚「何で鞘だけ短くなってるんですか!!危ないじゃないですか!!」
彦左衛門「いやぁ、この前言われた通り、刀を短くしようと思ったんじゃがな。
わしは甲斐性無しじゃから、新品の刀なんてとても買えんじゃろ。
んで、それなら自分で刀を短くしようと思ったんじゃが、鞘は短く出来たが、刀は鋼じゃからどうしようもない。
じゃから、こんな風になったんじゃ!!ほっほっほ」
同僚「……え~……」
同僚達は頭を抱え、藪を突いて蛇が出た、と嘆き合ったとさ。
面倒臭い大久保家の人間の中でも、特筆すべき面倒臭さを持つ彦左衛門でした。
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