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死因②
ある日秀秋は、とある山伏を呼び付けた。
この山伏は、とある訴訟を秀秋に訴え出ていた者だった。
山伏「あ、御領主様。わざわざお呼び出しという事は、訴訟の件で?」
秀秋「あ、うん。その事なんだけどさ……」
山伏「もちろん、訴えは認められるんですよね?」
秀秋「いや、悪いんだけど、お前の敗訴、って事にしてくんない?」
山伏「……えええええ!?!?!?
いやいやいや、まだロクに取調べも裁判もしてないじゃないですか!!それなのに勝手に敗訴ってのは……」
秀秋「……だって……何か面倒臭くなっちゃって……」
山伏「納得いきませんよ!!ちゃんと裁いて下さい!!」
秀秋「え~、ヤダ」
山伏「ダメです!!ちゃんとして下さい!!」
秀秋「良いじゃん別に……」
山伏「良くない!!」
秀秋「だって……」
山伏「ダメと言ったらダメ!!」
秀秋「……良いだろうが別によぉ!!黙って俺の言うこと聞けやゴラァァァ!!!!」
ここで秀秋は、山伏に逆ギレ。
刀を抜き放つと、山伏の両腕を斬り落としてしまった。
だが相手は厳しい修業を積んだ山伏、そう簡単に終わらない。
山伏「いだッ……テメッ、何さらしとんじゃァァァァァ!!!!」
秀秋「……ぶべらッ!?!?!?」
山伏怒りの飛び蹴りが顔面にヒットし、倒れ込む秀秋。
怒った山伏はそのまま何度も秀秋を踏み付け、秀秋はそのまま帰らぬ人になった。
享年二十二歳。
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