1.脳内メーカー

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「うっせぇな、姉ちゃんは!」 「頭が悪いのがいけないのよ(笑) 姉弟とは思えない。」 「このやろ~!」 「やめなさい、二人とも…。」 これが、俺たちの日常茶飯事。 喧嘩をしていると、ポケットにある違和感がした。 『脳内メーカー』だ。 そして、雄輔はあることを思いついた。 「何よ、そのメガネ。 あんた、目悪かったっけ?」 雄輔は、メガネを取り出し天井を見ながら目にかけた。 「悪くなんかないよ。 ただ、姉ちゃんと直接目を合わせないようにするため(笑)」 「むかつく~!!」 そして、雄輔は恐る恐るメガネをかけたまま姉の顔を見てみた。 すると、そこには驚くべき光景が広がっていた。 なんと、姉の頭の周りには、いくつもの画面があったのだ。 それは、今まさに姉が考えていることだった。
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