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「わっかりました~。
それじゃぁ、失礼します。」
「おっ、おい!
話はまだ終わってないぞ!」
先生の言葉を最後まで聞かずに、雄輔は走って教室から逃げるように出た。
教室を出ると、親友の亀山孝が廊下で雄輔のことを待っていた。
孝は、成績は学年でトップクラスに入る秀才で、結構モテる。
「お疲れっす。
てか、またお前は赤点なんか取ったのかよ(笑)」
僕らは、話ながら帰路についた。
「笑い事なんかじゃねぇよ。
てか、毎回先生の話は長いから嫌なんだよなぁ。
でも、先生の言っているとおり、次も赤点なんか取ったらやばいよなぁ…。
どうしよう…。」
「おいおい。
普通に勉強すれば赤点なんか取らねぇだろう。」
確かに、孝が言っていることは正論だ。
しかし、雄輔は昔から勉強をするのがきらいなのだ。
何がなんでも勉強はしたくない。
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