1.脳内メーカー

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「わっかりました~。 それじゃぁ、失礼します。」 「おっ、おい! 話はまだ終わってないぞ!」 先生の言葉を最後まで聞かずに、雄輔は走って教室から逃げるように出た。 教室を出ると、親友の亀山孝が廊下で雄輔のことを待っていた。 孝は、成績は学年でトップクラスに入る秀才で、結構モテる。 「お疲れっす。 てか、またお前は赤点なんか取ったのかよ(笑)」 僕らは、話ながら帰路についた。 「笑い事なんかじゃねぇよ。 てか、毎回先生の話は長いから嫌なんだよなぁ。 でも、先生の言っているとおり、次も赤点なんか取ったらやばいよなぁ…。 どうしよう…。」 「おいおい。 普通に勉強すれば赤点なんか取らねぇだろう。」 確かに、孝が言っていることは正論だ。 しかし、雄輔は昔から勉強をするのがきらいなのだ。 何がなんでも勉強はしたくない。
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