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「まぁ、そうなんだけどさ。
でも、俺がだいの勉強嫌いってこと知ってるよな?
あぁ、どこかに頭が勝手によくなるようなおいしい話しねぇかなぁ…。」
「はぁ~。」
孝は、呆れて何も言えなかった。
そして、無言のまま二人の分かれ道についた。
「じゃぁ、また明日。」
「おう。
じゃっ、また。」
二人は、それぞれの道へ曲がった。
「あぁ。
孝のやつ、俺が冗談で言ったこと本気に捉えやがって。
まったく、冗談が通じねぇやつだなぁ。」
そんなことを考えながら自分の帰路をしばらく歩いていると、いつもはないはずの右へ曲がる一本の細い脇道を見つけた。
「こんな道、今まであったっけ?」
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