1.脳内メーカー

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「まぁ、そうなんだけどさ。 でも、俺がだいの勉強嫌いってこと知ってるよな? あぁ、どこかに頭が勝手によくなるようなおいしい話しねぇかなぁ…。」 「はぁ~。」 孝は、呆れて何も言えなかった。 そして、無言のまま二人の分かれ道についた。 「じゃぁ、また明日。」 「おう。 じゃっ、また。」 二人は、それぞれの道へ曲がった。 「あぁ。 孝のやつ、俺が冗談で言ったこと本気に捉えやがって。 まったく、冗談が通じねぇやつだなぁ。」 そんなことを考えながら自分の帰路をしばらく歩いていると、いつもはないはずの右へ曲がる一本の細い脇道を見つけた。 「こんな道、今まであったっけ?」
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