1.脳内メーカー

5/14
前へ
/16ページ
次へ
今までに見たことのないその道に興味を抱いた雄輔は、意を決してその脇道に入ることにした。 その脇道は、ちょうど人一人が入れるくらいの広さで、まるでお化け屋敷のような不気味な雰囲気を醸し出していた。 「気色悪っ。 やっぱり、戻るか…。」 耐えきれなくなった雄輔は、先へ進むのを諦めた。 そして、戻ろうとした矢先、不気味な音が響き渡った。 バキバキバキバキ!! 「なっ、なんだよ…。 まずいな、早く戻ろっ!!」 そう思い、後ろを振り返った瞬間!! 道の両側の壁が真ん中へ向かって倒れてきて、雄輔のいる方へと向かってくる。 「うっそ、マジかよ!!」 命の危機を感じた雄輔は、倒れてくる壁から逃げるため、道の不気味さを我慢しながら必死に奥へ奥へと走った。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加