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その瞬間、店の中からものすごい強風が雄輔に向かって吹き付けてきた。
そして、通りすぎたかと思うと、今度はさっきの倍の威力で雄輔の後ろから吹き付けてきた。
雄輔の体はふわりと浮き、そのままその先にあった店の中へと飛ばされた。
ガタゴトゴトン!!
店の中へと飛ばされた衝撃で、棚に積んであったあらゆる荷物が雄輔の上へと降ってきた。
「いたたたたた…。
あっ、壁!!」
雄輔は、思い出したように立ち上がり、今自分が走ってきた道の方を見てみた。
すると、そこにはちょうど店の前で途絶えている瓦礫の山があった。
「たっ、助かったぁ…。」
ほっとした雄輔は、力が抜けたようにガクンと地べたに座って、そのまま横になった。
そして、そのまま眠ってしまった。
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