#03 2人の監督と1人の通訳

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達海「ダルファー。あんたオランダ人だろ?」 「オランダってさ……」 「人口より自転車の数が多いってホント?」 ソノダ「!!」 すかさず訳す。 ダルファー「!!!」 「(な…なんという緊張感のないどうでもいい質問だ!)」 「(この男に気負いなんてものは存在しないのか…) ダルファーはソノダに立ち話を終わらせるよう言わせ達海に握手を求めた。 ダルファー「お互いベストを尽くそう」 その時のダルファーは相手を威圧するような顔だった。 本能的だろう。ダルファーは達海と全力でやり合い叩き潰したかったのだ。 そして達海にはそんなふうに相手の気持ちを駆り立てるほどの何かを持っているのだ。
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