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しばらくして、光秀は馬を降りた。
「信長様。お乗りください。」
「悪いな。退かしたみたいで。」
「私は謀反と言う絶対にしてはならないことをしてしまったのです。これぐらいは普通です。」
信長は光秀をあの時殺さなくて良かったと心より思った。
「ところでここは何処じゃ?」
「おそらく、大和国筒井城の近くでしょう。目的地まであともう少しです。」
「光秀よ。お主は何を考えておるのじゃ?」
「筒井家は私たちの味方です。そこで馬を借り、三河の徳川領を目指すのです。」
「そうゆうことですか‼」
「は?」
未だに理解していない信長は首を傾げていた。
「だから。筒井殿から早馬を借り、三河までその馬で行き徳川の力を借りてあのサルを討ちに行くんですよ‼」
「なるほどな。天晴れじゃ光秀。」
「お褒めの言葉ありがとうございます。」
「そうとわかれば、早に行くぞ。こうしてる間にもサルは進んでおるからの。」
「私は寄るところがあります。先に行ってて下さい。」
光秀は森のなかに姿を消した。
信長は疑問に覚えたが先に進んだ。
「では、蘭行くぞ‼」
「わかりました。」
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