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「撤退じゃ~‼もう信長の首は要らぬ‼それにこの業火だ‼生きてるとは思えん。」
光秀の兵達は退却を始めた。
「次は安土城を目指す。皆の者‼出陣じゃ‼」
信長と蘭丸は馬を引き始めた。
「何で俺がこんなことしなきゃいけないんだ?」
「仕方ありませんよ。大君殿。形では私達は負けたのです。」
「そうじゃが。光秀は何を考えているんだ?」
「私にもわかりません。」
光秀は家臣の斉藤利三を呼んだ。
「光秀様何ようですか?」
光秀は真剣な顔をして利三に言った。
「利三よ。これから、我が軍の中心となり近江を攻めて欲しい。」
「光秀様は何処に行かれるのですか?」
光秀は少し考えて答えをはっした。
「お主の知らぬ所じゃ。」
「そうですか。」
「そう心配するな。あと、近江を攻め終わったら、三河の徳川領に行け‼」
「わかりました。」
「ではいくぞ‼」
光秀とその馬引き(信長達)は軍勢から離れ山道に入っていった。
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