私と云う人間

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10分程走ると、HOTELが見えて来た。 「大丈夫かい?」 と、私を気に掛ける彼に、私は笑顔でコクリと頷く。 私達は車を降り、彼は直ぐ隣にあるドアに手をかけ扉をあけた。 扉をあけると部屋へと繋がる階段があった。 今度は私が彼を「お先に」 と先頭にエスコートする。 ここはロビーを通らず、プライバシーを配慮し直接部屋へと向かえる仕組みになっている。 彼を先頭に階段を上がり部屋へと繋がる扉を開く。 ガチャ! 私が扉を閉めるなり自動でロックが掛かった。 部屋のソファに「ふぅ」 と鞄を持ったまま腰掛ける彼。 私も「お疲れ様」と向かい合わせに置かれているソファにそっと腰を下ろした。 ‐
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