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ドタドタドタドタ!
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階段を走りながら上がって来る音
バン!
「紘汰!迎えに来たよ!」
勢いよくドアを開けたのは俺の幼なじみの櫻井音葉だった。
「何でいつもいつも迎えに来てんの!? っていうか鍵しまってたよね!? 何で入ってこれんの!?」
そう、この俺坂下紘汰は昨日ちゃんと人間が入れる場所は鍵をして寝入ったはずなのだが何故か音葉は家に入っている。
「それは通気口から❤」
ありえん場所から入って来たことに俺は頭を痛くする。
何故なら通気口はせいぜい直径約30~40cm
女は入れるかもしれないが動くことはできないだろう。
なら何故入れたのか?
俺は頭を押さえて考える。
「頑張ったよ❤
愛しの紘汰のために!」
胸を張る音葉に対し俺はスゥーっと息を吸う
「人の家勝手に入っておいて胸はるんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
朝から五月蝿い坂下家なのだ
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