249人が本棚に入れています
本棚に追加
『…―ッ、ごめん母さん…ごめん、ごめん、ごめん…ごめん…ごめん…』
最後の方は、母さんに申し訳なくてひたすら謝罪した。
母さんは座っていた椅子から無言で離れ、僕の背後に周り…そして優しく優しく抱き締めてくれた。
『虎太朗が一番辛い時に気付いてやれなくてごめんね…虎太朗は何も悪くないよ。何も悪くない』
その時の母さんの声は震えていた。
振り返ると、やはり泣いていた。
それを見たら堪えていた涙が次々に溢れ、泣いた。
最初のコメントを投稿しよう!