一章

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今更ながら恥ずかしい。 「あれ?カイ、どーしたの、この子。また拾った?」 さっきの長身の人だ。 ってか拾った? 私、落ちてないし。 「バカ。人助けだよ。夜まで爆睡してたのを起こしてやったの。こんなん、拾わねーよ」 こ、こんなんって…。ひどくない? 「ふーん。珍しいね。カイだったらそのまま持ち帰るかと思った」 だから、私はモノじゃないってば。 なんて心のツッコミ届くはずもなく。 「人聞き悪ィな。こんな、夜まで寝てて、しかも顔にタオ「ストップ!!」
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